阪口の葬儀の受付解説所

友人からの電話に耳を疑ったあの日

2019年01月27日
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あの時のあの葬儀の連絡に言葉をなくしました。高校時代の3年間を野球部で共に過ごしたアイツがあっけなく逝ってしまった。何の前触れもなしに。その信じられない連絡をくれたのは、やはり野球部の仲間でした。本当に気ごころの知れた仲間を亡くす事は、ある意味、家族以上に喪失感がありました。

でも、その第一報を伝えてくれた仲間は、仲間に一体どんな風に伝えたらいいのだろうって、おそらく凄く悩んだ事でしょう。それは事実を受け入れる事は容易ではないからです。ありのままを伝えるしかないのだけれど、本当に突然だっただけに俄かに信じる事ができませんでした。

「うそだろ。」「いや、本当だよ。」仲間の沈痛さが受話器を通して伝わって来て呆然となりました。家族の葬儀は既に何度か経験しましたが、やる事が多過ぎて悲しんで居る暇もありませんでした。でも仲間を亡くした事実は、そのまま自分の身を削られる様な感覚でした。大切な人を無くす事実は、これからも何度か訪れます。自分の基礎をつくって下さった恩師の先生、幼なじみのクラスメイト、こうした方の葬儀の連絡は、ご家族から身近にいる故人の友人、そしてその仲間にと云う感じでもたらされるのでしょうが、次第に齢を重ねている自分自身にもいつ起こるか分からない問題なだけに、事実をしっかり冷静に受け入れる心の準備をしておかなければいけないなと感じました。